書評でつながる読書コミュニティ

アンパンマンの背景にあるやなせたかしさんの経験と思想と、そしてその天才性

2025年前半のＮＨＫ朝ドラはご存知の通り「あんぱん」である。 しかしこれは、アンパンマンの生みの親である「やなせたかし」が主人公ではなく、氏の奥様であった暢さんを主人公とした…

アパルトヘイト政策が廃止されたアフリカのある国で起こった、白人の極右勢力による痘瘡ウイルスを使ったテロ。黒人と共に戦うのは1人の日本人医師。芯に根付いた差別意識を変えるのは、何と困難なことでしょうか。

　フィクションとはいえ、「黒人だけを対象にした痘瘡ウイルスによるテロ」という過激な内容を扱っているため、具体的な国名はあえて出していませんが、この物語の舞台は南アフリカ共和国です…

不気味な伝説を持つ棺桶島とも呼ばれるサレック島。ベロニックは１４年前に死んだとされる父と息子がこの島で生きていると聞き訪ねて行ったが、ちょうどその時に、息子と思しき少年が、父を殺すのを目撃した。

アルセーヌ・ルパンものの長編第八作目。 今回も前作に続きルパンの登場は後半からで、本書の実質的主人公は、ベロニック・ボルスキー（旧姓デルジュモン）という美貌の女性である。彼…

作家の金井美恵子のエッセイ集のパートⅡは、大岡昇平と中上健次への追悼文が収められています。

金井美恵子のエッセイ集「本を書く人読まぬ人とかくこの世はままならぬ」 のPart２です。１９９０年から１９９３年に書いたものが纏められています。１９８８年に亡くなった大岡昇平と１…

自分と話す技術を知り なりたい自分に近づきたい方は ご一読を

・本書は、世界的に成功している人たちの脳科学的なノウハウや、 才能を引き出す方法を提供するサービスを展開し、企業から教育者、 高齢者、主婦など含めてこれまで１万人以上に講演会…

いやいや、イヤミス読んでいる場合ではないのだけれど、ぐんと引っ張られて最後まで。

伊岡ミステリ、 表立たないそれぞれの心の闇をこれでもかと突きつけてくる。 平坦な日常で、だよな、みんな本当はそう思ってはいるのだよなとか、つい勘ぐりたくなる。 だから、面白…