書評でつながる読書コミュニティ

君側の奸さえいなくなれば、世の中良くなるはず。そんな民衆の思いが結実した話

山田風太郎「八犬伝」から私の水滸伝の旅が始まった。角川のビギナーズ・クラシックで「水滸伝」を読み、そして「封神演技」でもお世話になった偕成社さんの「水滸伝」へと歩を進めた。講談社…

蒋韻｢朗霞（ランシア）の西街（シージェ）」： 端整で哀切な物語だ。 思いがけず心を動かされてしまった。 この作者の小説をもっと読んでみたい。

徐 則臣｢モロッコ王子」： 2015年に発表されたこの物語には閉塞感が色濃い。 主人公の俺も仲間の行健と米蘿も【小型広告を打っている】とあるから、職業はおそらくポスター貼りか…

知り合いのDJを思うとなかなかこの本の主張には首をかしげざるを得ませんが（笑）

昨日にRokoさんの書評を読み「…んん？」と思い、図書館で借りて読んだ。 140頁くらいだし、級数も大きいのですぐ読める。 直ぐ読んだのは内容に興味を惹かれたのもあるけれ…

『リカバリー・カバヒコ』を読むと、文字通り心がリカバリーされる。少しの勇気と希望と温かさを感じられる、愛おしい物語。

『リカバリー・カバヒコ』あらすじ 日の出公園にあるカバのアニマルライド。塗装はハゲ欠けているこのカバには不思議な言い伝えがある。カバヒコの体を撫でると、体の悪い部分が治るという…

人間生活の奇妙な悲哀。糞まみれであること。それにもかかわらずこのみじめな人生が、こんなに美しくすばらしいものでありうること。

　「現代と、この現代精神との中では実際に生きる価値のある本物の生活をすることはまったく不可能だ」 　と、熱意を込めて表明してきたにもかかわらず、それでもなお自殺もせず、生き…

第二次世界大戦前のサイパンにいたスパイ。

ミステリー要素があるのですが、わたしはホームズ的な冒険ミステリーみたいに感じました。先行書評で面白そうだったので、出合えてありがたいです。難を言えば、題名が分かりにくいことですね…