書評でつながる読書コミュニティ

７０代おっさんが「高校生時代の片思いの初恋」の人の きらめくような誤解が楽しい・

「半世紀前の高校生男子って、 女子に、それほどの独りよがり＆ロマンチックな妄想を 抱いていたのか～」 そうだったのか！知らなかった！ と半世紀少し前の高校生の私は思う。 …

死にゆく人の前にしか姿を現さない複眼人とは何者なのだろうか。本国では２０１１年、東日本大震災の年に出された台湾の長編小説。

これも図書館で見つけました。著者の本を読むのは「自転車泥棒」についで二作目です。 この本は何人もの評者さんがどれも素晴らしいレビューをしていて、僕が付け足すことはあまり残っ…

町で暮らす普通の人びとの生活が、短い文章の中にギュッとつまっている

オー・ヘンリーの作品を最初に読んだのは中学生の頃だったでしょうか。たぶん「最後の一葉」だったと思います。あの最後の一葉を描いたのが誰だったのかはすっかり忘れていました。 こ…

未病を掘り下げて学ぶことで病気を未然に防ぐことが可能に

体の不調はあるけれど、病院に行くほどではない。そんな「なんとなく不調」はありませんか？いつまでもその状態が続くようであれば東洋医学でいう「未病」 の状態にあります。そんな未病に…

八雲の言動、刑事の調査が交互に登場します。 これが最後につながった時、快感を覚えます。

ビルから飛び降り自殺した女性、 死ねなくて何度も何度も飛び降りを繰り返す。 そんな人物を目の当たりに見た麻美、 大学の同期である真琴に相談した。 新聞記者の真琴は…

丁寧な解説が素晴らしい短編集

銀行員を主人公、銀行を舞台に次々と作品を発表している氏の、文庫版による短編集。 表題作は、実際の企業で起こった遺言書偽造事件に材を取った作品。どうみても怪しい遺言書を手に、…