書評でつながる読書コミュニティ

訳者解説によると「フォッセは自分の作品を小説、戯曲と言わず'song'だ」と言っていたそうですが、読みながらずっと連想していたのは、ボズ・スキャッグスの名曲"We're All Alone"でした。

１９５９年生まれのノルウェーの作家ヨン・フォッセは２０１３年のノーベル文学賞を受けました。『だれか、来る』は１９９６年に発表し、文学者としての地位を確固たるものにした作品とのこと…

箱根駅伝で優勝した青山学院の選手たちの明るさが印象に残っていたのと、上がり症の克服にはスポーツ心理学が役にたつという話を耳にしたことから、興味をひかれて手に取りました。

印象に残った点を挙げます。 「明るい=雰囲気のいい」チームに見られる7つの特徴 ・個々のメンバーが、チームにおける自分の役割・立場を自覚し、指示を待つことなく自ら考え…

努力家二階堂のジレンマ

5巻から続く、離婚した女性がその事を隠して胚凍結の継続にサインする。しかしそれは文書偽造になり、母親は罪に問われてしまう。娘ミミの言葉からその事に気づいた水沢は。 　も…

今年の大河ドラマ　べらぼう　こと蔦屋重三郎さんです　流行るんじゃないのかな？浮世絵がね

まさにタイトルの通りで、僕は浮世絵の知識ゼロなんですが、そんな僕にもとっても分かり易い解説やうんちく話、それに何よりもカラー図版がいいですね 今年の大河ドラマに合わせたような我…

年間約６００人を治療する肩関節専門医が五十肩を語る

昨年、電動自転車によるひき逃げ事故の被害者になった。 横断歩道で信号が青になったので渡ろうとして、 信号無視してきた電動自転車の女性と接触。 その夜から肩、腕の痛みが生じた…

「文化が、外側から、もしくは上から与えられるものでなく、一人一人の内側から、内発的に創造されるものであるとするならば、都市もそのようにつくられてきたに違いない」（９頁、本書冒頭）

　明治前半期に日本で盛んにつくられた和洋折衷建築（擬洋風建築）を、日本の建築、否、日本近代史もしくは現代日本人の意識の中にきちんと位置づけを行った記念碑的な１冊である。親本は19…