書評でつながる読書コミュニティ

様々な恐怖を描いた話

ゴシック小説で有名なポーの短編集です。 一番印象に残ったのは、やはり表題作の「黒猫」でした。 酒におぼれて精神的に荒廃していき、何もかもを自分の手で破滅に追いやった男の話だ。…

面白いが、肝心な謎は持ち越し。だったらコルター・ショウシリーズ第何弾とか入れといてほしい…

スゴ本なんだけど、勧めにくいなこれ。 リンカーン・ライムとはまるで別人（ただしロマンスはこっちにも。必須要素なんですかね、これ）、身軽な懸賞金ハンターが主人公。 ずっ…

化学雑学大系の醍醐味

　かつて「トリビアの泉」という番組がありました。本書には、そのネタになりそうな話が盛り沢山です。洗濯、防虫、洗髪、照明、冷却、入浴、暖房、雨具、掃除、寝具、石けんなどといった、身…

君は「力道山」を見たことがあるか

今年（2025年）は「昭和100年」にあたる。 　「昭和」と大括りにいっても、おそらく多くの人にとっての「昭和」は 　やはり終戦時以降の「昭和」となるだろう。 　同じように…

「花の命は短くて、苦しきことのみ多かりき」という言葉を、父親から餞に貰った娘の外国暮らしを綴ったエッセイ・アンソロジーです。子どもは大嫌いといいつつも、子どもと暮らす英国から世界を見つめています。

このシリーズは、中学生・高校生向けのものだそうですが、筆者のティーンの頃はいい子じゃなかったといい、「扱いやすくもなく、教えやすくもなく、好感ももてない子だったので、高校2年生に…

　黄色い家で暮らした４人の女性たち。疑似家族のような生活は、次第に壊れて行った。

　何歳になっても忘れることのできない女性吉川黄美子。15歳の夏、母に置いて行かれた花と夏休みいっぱい過ごし、花が困らないように冷蔵庫を一杯に満たしてくれた。半分ネグレクトのような…