書評でつながる読書コミュニティ

その地は楽園か地獄か、見えてしまう人ほど苦しむ。彼らに救いはあるのか

　八咫烏シリーズ七作目にして、第二部の幕開けを飾る本書。五作目の『玉依姫』と同じく、舞台は我々が住む日本社会から始まる。経営に関する優れた嗅覚を持った祖父から「山」を相続したぼん…

平松茂雄（大和啓一郎名義）さんが書いた『北京の罠に日本が自滅する日』が刊行されてから４５年。佐々木類さんの新刊書などによって国民世論が目覚めて「自滅する日」は遠のいているのでしょうか？　それとも？

１９６４年生まれの佐々木類氏の『ヤバイぞ日本　中国の「侵略」を直視せよ！』（ワック）を、先日、マイブログで推奨（紹介）したばかりですが、引き続き、「中国の対日侵略」をテーマにした…

ブレイディみかこさんの最新作　元気をもらえますね

何作目かな？ブレイディみかこさん　初出が「婦人公論」そして「婦人公論•jp」に掲載された59本からなるエッセイ集　僕はイエローで。。。の時は、まだ中学生だった息子さんもカレッジに…

気になる現代日本作家を何人かあげるとしたら、相川氏の名前を外すわけにはいかない。

気になる現代日本作家を何人かあげるとしたら、相川氏の名前を外すわけにはいかない。 ５年ほど前、はじめて「ハミングバード」を読んだ時のおどろきは、今も鮮明だ。 ３０半ばの「…

題にある〈ハート〉の意味は果たして

まず、最初に驚くのは、題にある〈ハート〉の意味だ。おそらく、本書を手にする人の殆どが、〈こころ〉の意味に取るだろう。 だが、違うのだ。本書では文字通り〈心臓〉の意なのだ。 …

現生人類の拡散と交雑の本

現生人類であるホモ・サピエンスがアフリカで誕生したのは20万～30万年前だった。 ホモ・サピエンスはアフリカを出て世界各地に拡散していったが、その先には旧人や原人も存在していた…