書評でつながる読書コミュニティ

死に近い山で、私は何を見、何を感じたのか。

月山は、死者の山であるという。　 死者の山というと『楢山節考』の楢山がまず頭に浮かぶが、月山は楢山とはまた少し違う感じがする。　楢山は死に場所としてのイメージが強いが、月山は死…

ジャケ買いならぬ装幀買いをしたこと、あるよね

『装幀百花　 －菊地信義のデザイン－』菊地信義作 水戸部功編を読む。 『装幀=菊地信義の本: 1988～1996』菊地信義著のレビューを書いたが、続篇的本が、これ。 …

冬のはじまりにこの一冊

「落葉」は冬の季語です。 　てのひらにすくへば落葉あたたかし（中岡　毅雄） 　『俳句歳時記　第五版』の冬の部の、季語の解説にこうあります。 　「天気のよい日の芳ばし…

狼と香辛料シリーズ、第２２弾です。

　アティフに向かいことになったクラフト・ロレンス とホロ。 その発端はトトール・コロとミューリが様々なことを 行なった影響。 そんな尻ぬぐいをラフト・ロレンスとホロがする…

解離性同一性障害の代名詞になった作品

　誰でも別人になってしまいたい時がある。だいたいが、今の自分の人生に納得がいかない時、或いは自分の人生に退屈した時だ。しかし必ず元の自分に戻れるという自信がある。 　ではも…

アニメから数年後のファン向け小説

面白かった。アニメ未視聴でこの小説を読み始める人はまずいないと思うけど、もしアニメ未視聴で小説読もうとしてるなら…絶対に先にアニメ観てから読んだ方がいい。