書評でつながる読書コミュニティ

毎日１話語られる恋の話。

岩波少年文庫100冊マラソン 上下巻合わせての書評です。 イギリスのサセックス州アドバセン近くの牧草地を歩いていた旅人マーティン・ピピンは、道ばたの畑で一握りの種を蒔…

　出雲神話の研究から、古代出雲の歴史とヤマト朝廷との関係に迫る。

　出雲神話を語るとき、2つの疑問を避けて通ることはできない。 「出雲とヤマト朝廷との関係」と、「記紀に記された神話と出雲風土記に記された神話の相違」の2つだ。それをどう捉えたら…

『盛岡さわや書店』や『京都三月書房』には立ち寄りましたが、『鳥取定有堂書店』には足を運ぶことはありませんでした。深い意味はなく、たまたまです？

１９４８年生まれの奈良敏行氏（三砂慶明氏編）の『本屋のパンセ　定有堂書店で考えたこと』（作品社）を読みました。 大学を卒業したあと、1980年鳥取にて、定有堂書店を開業…

鉄道の踏切というもの、知らない人はいないでしょうが、それを訪ねて全国を周る人もいます。

線路を横断しようとするとその寸前にカンカンと音が鳴り、遮断機が下りてきてそのまま長い間待たされたという経験は多くの人が持っていることでしょう。 しかしその「踏切」というもの…

主要な登場人物が次々と……

　下巻に入り、学園もの的な雰囲気は減っていき、いよいよサブタイトル通りの『革命秘史』感が強まっていきます。 　主人公のロビンとその同級生らは、学業の一環として通訳実務も兼ね…

いくらでも殺せる。彼女が望むなら。

僕は周りの人たちにシュンと呼ばれている。 でも、この国の戸籍にそんな名前の人物はいない。 だから人を殺しても構わない。 僕は名前のない殺人鬼なのだ――。 …