書評でつながる読書コミュニティ

「老い」か「成熟」か

『経済成長という病』平川克美著を読む。ズバズバビシビシの剛球ってとこ。 GM(ゼネラルモーターズ)が崩壊したけど、GMばっかじゃなくて自動車産業が斜陽産業に向かう一里塚だっ…

朝読みの時間には、「自主読書」と「読み聞かせ」があります

ある朝、五年二組の教室に突然やってきた謎のおばさんは、「ももたろう」みたいなヘンテコなお話を踊りながら語ったのです。そして帰り際に、「お礼は不要！、感想も不要！」と言って去ってい…

いい意味で、昭和感のあるミステリー。

　とても読みやすく、一気読みできる作品。 　そんな理由で人を殺すか？　殺すのに、そんなまどろっこしい方法とるか？　と最近の本格推理ミステリーのリバイバルブームに、ひと言もの申す…

閉ざされた村で起きた悲劇とその背景に迫る

2013年の夏に山口県の小さな集落で起きた衝撃的な事件を描くノンフィクション。この村にはわずか12人しか住んでおらず、一晩で5人の村人が殺されるという悲劇が発生した。その背後には…

今の私たちの生活や考え方では理解しづらい『源氏物語』をアーサー・ウェイリーの英訳のその逆翻訳で理解しやすくなることの分かる1冊

『源氏物語』を世界文学レベルにしたといっていいアーサー・ウェイリーによる『源氏物語』について、100分de名著で2024年9月に取り上げられていたのでそれを読んでみました。 …

登場人物一人ひとりの心理描写がすごい。

高級住宅地ひばりヶ丘の向かい合う２軒の家。 遠藤家は、道路拡張のため区画の一部が削られている。そのおかげで購入が叶ったのだが、実は「ひばりヶ丘で一番小さい家」と陰口を叩かれ…