書評でつながる読書コミュニティ

五十才頃にいろいろと見直しています。

著者は二十代の頃は出版社の社員でした。ファッション誌の編集部でバブルの残り香みたいな生活を送り、東京の世田谷で気を張って生きていました。その後フリーランスとなり、ある時に生家のあ…

今年は濫読でなく精読したい。 本書を何度も繰り返し読み返そうと思う。 それほどに今の社会をよくする、もしくは、生き延びるヒントが本書にはあると確信しているのだ。

遅ればせながら、あけましておめでとうございます。 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。 2025年元日だったか2日だったか、X（旧称Twitter）で「B…

美しく細やかに描かれた二組の恋愛の先にあるものは…まだまだ波乱の予感。。。

薫は大姫君に、匂宮は中姫君に、各々心持に違いはあるものの、 一先ずそれぞれ想いを伝えたが、四人二組の関係には、 またそれぞれの困難さが付きまとう予感で終わった前帖だった。 …

中原中也の詩を久しぶりに読む

中原中也の詩は学生時代に教科書で知りました。その時は寂しい詩だなと思いましたが、中原中也という詩人の存在は心に残りました。 先日、谷川俊太郎さんの詩を読んだ時に彼の詩を思い…

仕事に悩んでいるあなたに一歩踏み出すきっかけを

転職を繰り返す男の物語を通して、現代社会の複雑さと人間の深層心理に迫る作品だ。主人公は、工場に就職したばかりの男だが、短期間で仕事を辞め、次々と転職してしまう。その背景には、男自…

武士に忠義があるならば、足軽・町人・女には意地がある。

私は落語が好きである。落語にも仮名手本忠臣蔵を題材にした噺がある。赤穂義士伝ではなく、仮名手本忠臣蔵である。タイトル通りの「四段目」や「七段目」、五段目の定九郎を劇的に変えた「中…