書評でつながる読書コミュニティ

ミステリーと言うよりも、人間ドラマとして読むべき本でしょう。家の存続が最優先の古い「家」の価値観と、愛が最優先の新しい「家」の価値観の対比が印象的です。

１９８７年生まれの山口未桜のデビュー作であり、昨年の鮎川哲也受賞作品です。早速、内容について簡単に紹介します。 武田航（わたる）は、兵庫市民病院の救急科医師でした。両親は他…

まばゆい光と過酷な努力に、なぜんなにも心を掴まれるのか

アニメ『メダリスト』が、フィギュアスケートのダイナミックな迫力と優雅な美しさを見事にアニメで再現して、大きな反響を呼んだ。感動的なストーリーと魅力的なキャラクターたちは、一部では…

知名度こそあまりないかも知れませんが、森沢さんの本はかなりいいです。

やっぱり森沢さんの作品はいいな～。期待通り、外れなし。しかも、題材が卵かけごはん、っていうのが何ともいいですね。特筆すべき観光資産のない村に、新しく卵かけごはん専門店を開店するの…

オデッサ出身のユダヤ系文化人の作品です。

著者来歴を見ると、いろいろなことに手を出していた人で、児童文学作家というだけでなく、詩人、演劇人、シンガーの経験がある人です。 オデッサはいまはウクライナの都市ですが、著者…

様々な恐怖を描いた話

ゴシック小説で有名なポーの短編集です。 一番印象に残ったのは、やはり表題作の「黒猫」でした。 酒におぼれて精神的に荒廃していき、何もかもを自分の手で破滅に追いやった男の話だ。…

面白いが、肝心な謎は持ち越し。だったらコルター・ショウシリーズ第何弾とか入れといてほしい…

スゴ本なんだけど、勧めにくいなこれ。 リンカーン・ライムとはまるで別人（ただしロマンスはこっちにも。必須要素なんですかね、これ）、身軽な懸賞金ハンターが主人公。 ずっ…