ゆう5000さんの書評

たとえ、女手ひとつで砂を掻きだせるのだとしても。
1月のある日の日記から。 こうして毎日、のこのこと雪に降られてはたまらないわねぇ。一日に何度、…



『砂の女』(1962)はとても難しい
安部公房の作品の中ではかなり読みやすい方だと思う。 ひるがえって、彼の読みにくさは、飛躍と、メ…




63年前に書かれた作品なのにとても斬新。 91刷、すごっ!
昆虫に興味のある教師が、 砂地の虫を求めて砂丘地帯に踏み込んだ。 なかなか見つからず日が暮れ…




60年前に出されて、今なお読み継がれている、安部公房の代表作であり、もはや現代世界文学の古典といっていい、というヤマザキマリの「100分de名著」にひかれて、読んでみました。
昆虫採集に出かけて、目指す砂丘にたどりつき、そこで、行方不明となり、七年たち、民法第三十条によって、…




奇妙な人生の物語というか寓話
昆虫採集の為立ち寄った村で捕えられ、砂の穴の底にある一軒家で女と共に日々砂掻きをするだけの生活を強い…





掴み所のない不条理世界を描いている印象だったが、再読してみると意外にも科学的緻密な観察眼や詩人のごとき喩えの多さに気づく。これは思っていた以上の読み応えだ。
砂の女。砂の女。砂。砂。砂。砂。砂。 石の女。岩の女。木の女。 石でできた女。岩で…




怖いよ、怖いよ、砂の女と砂の村
砂丘に昆虫採集に行った男が一晩の宿として村人に紹介されて連れて行かれた一軒家は砂丘の穴の奥に半ば埋も…





肌にまつわりつくような皮膚感のある小説
タイトル通り『砂』なんです。 その描写は、皮膚に感じるものがありました。 湿った砂が肌に張…





それはまるでカフカのように事実をありのまま、伝えるような文章。艶めかしい性描写を書かせたら、安部公房の右に出る者はいないのではないだろうか。日本文学の傑作と名高い、作品をご自身の目でお確かめください。
今回は日本文学の最高傑作の一つと呼び声の高い、安部公房の『砂の女』を紹介します。数々解釈はあると思…



読んでいくうちに自分が砂に纏わりつかれていくような感覚。
寓話だと自分を納得させようとしても、田舎には絶対住みたくないと思いました。。。 もちろん、わか…



新潮100チャレ② 最近読んでないな安部公房。これは・・砂がポイントだな、やっぱり。いやーな気分になります(笑)
名作系。しかしホラーであり、ファンタジーでもある。さらに日本を代表する芸術作品でもあるとのこと。 …

罰がなければ、逃げる楽しみもない
海外評価が高いらしい、という何処かで聞いた話を思い出しながら買った本作。本当に素晴らしい作品でした。…





人間は、我の存在理由さえ認識すれば、度し難い生活環境もよしとして受け入れるのだろうか。
ある男が蟻地獄にはまったかのように砂の穴の底にある一軒家での生活を余儀なくされる。 毎日砂をかいて…



安部公房作品初読。心が重たくなるが、何か本質を感じさせられるような、考えさせられる余韻に浸ったのであります。
【あらすじ】 砂丘へ昆虫採集に出掛けた男(主人公)が、砂丘の底に埋もれていく一軒家に閉じ込められる…




砂・砂・砂・砂・砂・・・・・・・
まるで悪夢を読んでいるような感覚。 ぞっとする後味。 登場人物も少なく、状況事態が謎。不可解…



砂を掻く。砂が落ちる。砂を登る。砂は落ちる。
安部公房は、高校の教科書で「箱男」を読んだ以来。これが昭和37年の作品とは。 忽然と消えた男は…



作者なりの見解を示して欲しかった
昆虫採集のため砂丘へ出かけた男が、 一人の女が住んでいる砂穴の底にある家に、閉じ込められる。 男…




一刻も早くこの本から抜け出したいという焦燥感がすごかった!
閉所恐怖症気味の私にとって、この小説は思った以上に 恐ろしいものでありました。 砂穴の底から…





砂の質感の描写がとにかく秀逸。読んでいるうちに、指の間、背中、舌の裏、至る所に砂が入り込んでくる感覚に襲われる
ある男が昆虫採集のため、家から遠く離れた砂浜に足を運ぶ。 終バスに乗り遅れてしまい近くの部落で一夜…





閉塞状況に置かれた人間の心理が、怖いほどに描かれているが・・・。
安倍公房の『砂の女』は、不思議な話だ。 砂丘に昆虫採集に出かけた男が、砂穴の底に埋もれた一…



この本を逆さに振ったら、文字の間から砂が出てきそう──
奥田民生が歌っていた「大迷惑」を思い出した。 会社に振り回されるサラリーマンを歌ったものであり …





毎日砂を掻き出す、それもまた人生
ライトノベルやアニメなどで「落ちもの」と言われるジャンルがあるそうだ。この言葉を初めて知ったのは有川…





急逝のためノーベル賞を逃した天才の代表作。不条理な設定を徹底したリアリズム描写で現実として読者の眼前に描き切って見せた世界文学レベルの傑作です。
ヤフーニュースで安部公房が満州からの引き上げ船内で書いた未発表短編が発見されたとありました。懐かしく…

多分、もう読み返しません(良い?意味で)
暗い…ただただ暗いです。 暗い話、好きなんですが、、、かなり参りました。 でも好きな人は…





これが安部公房にハマるキッカケになった。
安部公房の代表作と言えば、「壁」と共に大半の人が挙げるであろう作品。 実際読んでみても、その印象に…





口の中がヂャリヂャリする感覚が襲ってくる!ホラーじゃないのに何だか怖い。。
今を遡ること20年程前…。 この作品と衝撃的な出会いをした。 読んでいて、口の中が砂でヂャリヂャ…




女って……こえええぇぇぇ。
蟻地獄のような場所に誘い込まれた主人公がは、必死にそこからの脱出を図るわけです。それを、一緒に住む…

いろいろな場所で書評されているのをよく見かける。今日も新聞で書評されていた。主人公を取り巻く閉塞感。読者は強制的にその中に投げ込まれる。読んでいると体を掻き毟りたくなる。やっぱり名作です。




砂に捕まった主人公が村から必死で逃げ出そうとする。結局最後には主人公の目の前に縄梯子が下ろされる。けれど、逃げない。孤独とは幻を求めて満たされない渇きのことなのである。




砂を見て砂漠を見ず、砂漠を見て砂を見ず。自らを見て世界を見ず、世界を見て自らを見ず。世界は案外デタラメで、自分も同様デタラメだ。
男は昆虫採集のためにとある砂丘を訪れる。そこで新種の虫を発見し、その学名の中に自分の生きた証を半永久…




現実世界に幻滅
友人にすすめられて読みましたが、正直言ってあまり好みではありません。 なんだろ…読後感がべたつくと…





なんといっても砂の描き方が秀逸である。安部公房にしてはわかりやすい話だと思うので、他作品で挫折した人も、ぜひ。
砂丘の穴に住む女は、男を留めようとする。男はその穴に閉じ込められ、自由を求める。だが、男が暮らしてき…





最近、安部公房作品を少しずつ読み返している。 自分が安部公房に心酔するきっかけとなったのが、「壁」と「砂の女」。 映画もすばらしい。

安部公房は、一言で言うと失礼な話だが気持ち悪い。のっぺら坊にあったような気持ち悪さ。途中で読むのやめた、というか読めなくなった、というぐらいすごい。

単調な日常の反復というこの本の主題は、大衆社会批判の本とも読める。不思議な小説
昆虫採集に出掛けた男が、迷い込んだ不思議な村。そこには、永遠に降り続く砂に、家を押しつぶされないよ…