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poemさん
poem
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文学偏愛者の私としては、正岡子規の雅号のひとつが「野球」で、「死球」や「四球」などの野球用語をつくっていたと知ったのは意外な発見であった。野球全般に関する豆知識を増やしたい方におすすめな本。
中学生になった息子が野球をはじめた。

彼が小学生だったころ、何度も野球やってみる?と聞いた。返ってくる言葉はいつも「絶対にいやだ」。野球を習わせることは早々に諦め、彼の興味は一体どこにあるのか、いろいろなスポーツを試してみた。水泳、卓球、かけっこ教室、アーチェリー、バスケ、サッカー……。結局どれも続かず、我が子をスポーツ好きにするのは正直、諦めかけていた。

だが2023年のWBCの日本優勝で、日本列島には猛烈な野球ブームが押し寄せた。大谷翔平から小学校にグローブが送られた。当時小学校6年生だった息子は、こうして一瞬にして「野球」というスポーツのとりこになり、今に至るというわけである。

少々前置きが長くなった。本書の紹介を。

本書には世界の野球事情、用具やルール、選手の引退後の事情、漫画のなかの野球など、幅広く野球の豆知識が紹介されている。全く野球に興味がなかったとしたら、そもそもこの本を手に取ることすらないだろう。本書はある程度、野球に対する知識はあるが、まだまだ詳しいことは知らないというビギナーから中級者向けの本、と言えるのかもしれません。

野球はルールや用具などが少し複雑ですが、本書には写真がたくさん掲載されています。例えば、硬式・準硬式・軟式ボールは何が違うのか、といったことも視覚的に分かりやすく解説されているところがいいですね。

野球好きな息子をサポートするうち、甲子園にも足を運ぶようになり、全く野球に興味がなかった私も、野球の歴史やルールなど、少しずつ知識が増えていった。自分も何となく野球を知っているように思っていた。だが、本書を読んだことで、意外と知らない用語をスルーして漫然と野球を見ていたことに気づかされた。

何と「野球知識検定」というものもあるらしい。本書には野球に関する最新のデータ(2026年2月以前)が掲載され、各章の終わりには知識確認のためのクイズも用意されているので、検定を受験する方のテキストとしても使える本です。

文学偏愛者の私としては、正岡子規の雅号のひとつが「野球」で、「死球」や「四球」などの野球用語をつくっていたと知ったのは意外な発見であった。

蛇足だが、私の本棚には野球をテーマにした小説がずらりと並んでいる。本書の巻末に「文学と野球」というテーマで追加執筆できるくらいに……(笑)?しかしこれらは「本は読まぬが野球の本なら読んでやる」などと言う、本嫌いな息子のために買い集めた本である。当初のもくろみとは別に、野球には単なるスポーツ以上のおもしろさ、ドラマがあることに私は最近気づき、今や自分の方がすっかり野球とその周辺の文化(小説・映画・高校野球・観戦など)をエンタメとして楽しんでしまっている。

でもまあ、それもよしとせねば。

本書で得たや野球うんちくを早速、塾の送迎時の運転中に披露し、息子に「へぇ~」と素直に驚かれ、今日も得意げなママなのであった。

野球好きなすべての人に最適な本。
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poem
poem さん本が好き!1級(書評数:60 件)

旅と文学と美術を偏愛するアラフィフ書評系ブロガー。2025年~ミニコミ誌の記者に。大学では近代文学を専攻。出会える人の数・場所・時代は限られているけど、本たちとの出会いは無限に!って所が好きですね。

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