そうきゅうどうさんの書評




笛吹き男伝説を通じて(ゲームやアニメの「異世界もの」に描かれるような“絵に描いたようなきらびやかな中世ヨーロッパ”とはまるで違う)暗く乾いた生(ナマ)の中世ヨーロッパが浮かび上がってくる。
阿部謹也の『ハーメルンの笛吹き男』は1974年に平凡社から刊行され、その後、1988年にちくま文庫に…





子どもの頃、グリム童話で知ったハーメルンの笛吹き男の伝説に、歴史的・民衆史的なアプローチで丹念に迫る一冊。匠の技をみるような心持ちの読後感を味わった。
数十年読もうと思ってそのままになっている本というのが何冊かある。本書はそのうちの1冊だった。先月、最…



13世紀のドイツの小さな町で起こったある事件はなぜ伝説になったか?中世ヨーロッパの厳しい階級社会と飢餓と貧困が生んだ伝説だったのだろうか・・・
13世紀の欧州というのは日本の鎌倉時代に似て、権力が分散しつつ新しい支配者層が生まれた時代らしい。だ…

13~19Cの中欧諸地域の社会的・政治的・経済的環境を反映し、かつ変容したことが、中世ドイツのお伽噺「ハーメルンの笛吹き男」が周辺に流布し、かつ現代にまで伝承された理由。このことを具体的に追及する
1988年(底本1974年)刊。 著者は一橋大学社会学部教授。 中世ドイツの伝説(お伽…





おとぎ話から見える、人々の生活。
中世ヨーロッパの社会史学者である阿部謹也の代表的著作。 この本ではドイツのハーメルンを舞台にした笛…





賤民論で卓越した著書をものしている中世史家によるハーメルンの笛吹き男の研究
ハーメルンの笛吹き男の伝説には二つのモチーフがある。一つ目はハーメルン市における130人の子どもた…



結局分からないんだけれどね~。
「ハーメルンの笛吹き男」のお話はご存知ですよね。 グリム童話にも採録されていました。 著者…




歴史に関する書籍の中でも素晴らしい名著。「ハーメルンの笛吹き男」の伝説を、従来の西洋史では顧みられなかった「民衆」という切り口から考える。
民衆史というのは、長い間「歴史」から無視されてきた分野だった。歴史上の偉人や大きな事件、制定された法…