不思議の国の少女たち (創元推理文庫)




「往きて還りし者」ならぬ、「故郷から追放されし者」たちの物語
「往きて還りし者」は倖せだ。 現実とは異なる不思議の世界を垣間見て、愉しんで、命も精神も欠けること…

本が好き! 1級
書評数:760 件
得票数:18217 票
色々世界がひっくり返って読書との距離を測り中.往きて還るかは神の味噌汁.「セミンゴの会」会員No1214.別名焼き粉とも.読書は背徳の蜜の味.毒を喰らわば根元まで.




「往きて還りし者」ならぬ、「故郷から追放されし者」たちの物語
「往きて還りし者」は倖せだ。 現実とは異なる不思議の世界を垣間見て、愉しんで、命も精神も欠けること…




きんぎょがにげて40年。こんどは、ひよこがにげだした。
ひよこはにげます とことことこ おやからいえからにげだします おわれているわけじゃない こ…





「人の体というやつは,死んだら元通りの状態にする必要があるからさ.ーーでないと,魂が安らかな眠りにつくことができないんだ」
1930年代,英国統治下のマラヤ. ハウスボーイとして働く少年・レンは,仕えていた英国人老医師…




「芸術においては,空虚で醜悪なものを,もてる限りの熱意を傾けて憎むのが義務である.そして私は,完璧な憎悪をもってサン・サーンスを憎んでいる」J・F・ランシマン
文章を書く/ひねり出す場合,最も気合が入るのは実名で発表する酷評であろう. 古き良きパンデミッ…





一千年草地にテントを張り、一千年ヤクと羊を放ちつづけてきた。その一千年の人の営みを記す墓はどこにもない。
初めてリービ英雄氏を知ったのは、万葉集の英訳本だった。 それまで、わたしはーー物語はともかくーー詩…




ギリシア神話SM列伝。プロメーテウス、緊縛のち。
SMの世界では緊縛というのは非常に重要な要素でして 縛られる側は自由を自ら手放し相手に生殺与奪を委…




ギリシア神話SM列伝。プロメーテウス、緊縛前。
さて、同僚の娘さん、小2女児に貸出中のこのシリーズ、早速第一弾(1−2巻)が返ってきましたよ、お手紙…




読者よ、わたしは彼と寝たのです。
子供の頃、「ジェーン・エア」を読んでもちっとも面白くなかった(「レベッカ」は面白かったけど)。 暗…




フィンランド人ミアと宮廷人セイ。時空を超えた二人の女性の語らいーーおそらくおそろしく一方的な
日本人の癖として、外国人が日本の文化や歴史にピンポイントで食いついた時、なんでまた酔狂なと考えてしま…





本文にめっちゃ処女処女でてくるけど小2女子理解できるかな
さて、子供の頃から一番好きだったアテーナーの巻です、いえーい! やっぱり頭が良い女が好きよ。 ア…




さて、今度はゼウスとへーラーの息子二人、鍛治の神ヘーパイストスと軍神アレースの兄弟のお話です。
まずはヘーパイストスですが、へーラーの単性生殖で産まれたという説もありますね。そんで生まれつき醜く足…




一卵性母娘か毒親か、はたまたタタリガミか、乙事主さまー
さて、また女神のターンに戻ります。 早速ですが、40代以上の元女子が熱狂した「アリーズ」の世界です…




はいっ、今度は男神のターン。若いのからいきますぜ。
ふたりの女神の次は、ふたりの男神をご紹介。 まずはアポローン。彼の母はレートーといい、その起源は小…




神々の戦いが終わり、ゼウスのご乱行が始まります。さて、小学二年生に耐えられる内容か焼き粉倫理委員会会がチェックしますよっ!
焼き粉倫理委員会監修のための再読、第二巻です。 神々の戦いが終わり、ゼウスのご乱行が始まります。さ…




同僚の娘さん(小2)に貸し出すことになったため急遽焼き粉倫理委員会発足、監査開始
子供の頃、何度県立図書館からこの絵本シリーズを借り出したことでしょう。 大人になって全巻揃えた時の…





良妻賢母への指南書と見せかけて少女の牙を研いだ物語たち。その毒を味わおう。
少女小説といっても、これは氷室冴子や藤本ひとみの話ではない。バーネットやウェブスターの話だ。 定義…




あの頃、いっぱしのおんなに憧れていたわたしに。
あれから30年。 わたしはいっぱしの女になっただろうか。 氷室さんとわたしはおおよそ20年の…




物語は必要だ、生き続けるために食べ物や水が大事なように。
北西アフリカ沖、カナリア諸島からそのイギリス人の少年を乗せたヨットは出港した。 セーリングコンテス…



ファンタジーか、サーガの長大なカーテンコールか。不安感しかない次巻が待ち遠しい。(のか?)
所謂「桜宮サーガ」、東城大学医学部をめぐる物語群は、第一作の「チーム・バチスタの栄光」とこの前作であ…




政権を担った男たちは気づいていただろうか。少数派であった彼らが女たちを排し<最大多数>となった今、次に倒されるのは自分たちの番だと言う歴史の理に。
今ではイスラームの印象が強いが、もともと原理主義ーfundamentalismーとは、1920年代の…