ベーシックサービス: 「貯蓄ゼロでも不安ゼロ」の社会





ベーシックインカムでも、MMTでもなく。 消費税16%で「医療・介護・教育」を無料にするという提案。
ものすごく説得力のある、困った本です。 なにが困るかというと、消費税率を16%にアップすれば、医療…

本が好き! 1級
書評数:197 件
得票数:1820 票
読書、囲碁、酒、絵、演歌が好きな古希越え老人。呆けた天狗=呆け天(ぼけてん)。





ベーシックインカムでも、MMTでもなく。 消費税16%で「医療・介護・教育」を無料にするという提案。
ものすごく説得力のある、困った本です。 なにが困るかというと、消費税率を16%にアップすれば、医療…





社会主義とは、宗教とアートと尊厳を社会から抜き取ったとき、 人間の身体がどうやって生きていくのか、という実験だった。
1984年にルーマニアで生まれた著者は、まだものごころがつく前、5歳のときに、チャウシェスクの処刑(…





ついにバッタ退治の必殺技を編み出す。 画期的な「集団別居仮説」の提唱と検証。
いやはや、たいしたものです。 2011年に、アフリカ・モーリタニアに「オレが『神の罰=蝗害』を解決…





一党独裁を肯定も否定もせず、中国農村部の実像を見つめる。 10億の「農村関連人口」は、「県域社会」でまったりと生きている。
著者は中国共産党の一党独裁を、肯定も否定もしない。好んでもいないが、嫌悪もしない。 2000年以上…





自分の恋物語を、文化人類学入門として語る。 おもしろく深く、講義を聞いた学生がうらやましい。
アフリカのストリート音楽を研究する若い文化人類学者・鈴木裕之(24歳)は、フィールドワークのため訪れ…





ココロあたたまる小説を読みたい人に。 じんわりほっこり武蔵野の片隅の物語。
中島京子の持ち味のひとつである「とぼけたユーモア」に満たされた愉快な一作。ココロあたたまる小説を読み…





明治維新観がガラリと変わる重要な問題提起。 「平和的な政権交代=近代化」がありえたと論究。
著者によれば、徳川幕府を終わらせ、内戦なしで近代的な立憲君主制の政体に移行する可能性が、幕末期の日本…





文明発祥の地で、5000年続く水牛遊牧民の暮らし。 シュメール系湿地民・アマダンの奇跡。
「誰も行かないところへ行き、誰もやらないことをし、誰も書かないことを書く」を信条とするノンフィクショ…





家事で自分の面倒をみる、それが生きるということ。 俗をつきぬけて悟りの境地に入ったジャーナリスト。
「家事か地獄か」というのは、「天国か地獄か」という意味です。家事=天国と、言いきっている。 家事と…



「自分を詠む川柳」という世界がある。 時実新子に師事した人の「現代川柳」論。
著書・杉山昌善によれば川柳は「他人を詠む客観的な川柳」と「自分を詠む主観的な川柳」の二つに大別される…





100年後に残す一冊を作るため、姿なき人々が文章を磨く
校閲・校正に関する本にハズレはない。こんどはコミックエッセイのスタイルで、おもしろく、奥深く、初めて…





ヤギ化する内澤旬子、美しい白ヤギに翻弄される島の暮らし
小豆島に移住した内澤旬子は、敷地の草をヤギに食べてもらう作戦をたて、一頭のヤギを手に入れた。やってき…





40年前の、キグレサーカスと5歳のれんれんに会いに行く。 「いてもかまわない」場=サーカス、その懐かしさ。
ノンフィクション作家・稲泉連は、4歳から5歳にかけての1年間(1983~4年)、キグレサーカスの炊事…




海の掃除をしてくれる貴重な生物。 5億年前から生き延びている生存の達人。
ナマコの歌「なまこもーど」をユーチューブで公開している、かなり変わった学者が書いた本です。 研究分…





言葉を失った物書きが、ふたたび言葉をとりもどす。 専門医が「ありえない」と首をひねる奇跡の回復。
人気コラムニストとして100冊も本をだすほど活躍していた著者は、2009年・46歳の時に、過労がたた…





認知症はこわくない。私たちは忘れるから幸福になれるのだ
認知症になった88歳の父親との、約1年3か月にわたる会話・介護を具体例としながら、おおまじめに「認知…





わたしの本を読んでほんとうに弁護士になったのはあなただけ(大平光代)
覚醒剤中毒(シャブ中)でヤクザも破門されるほどの「人間やめますか」の人が、日本における資格試験でもっ…





江戸文政期(1820年代)に、村々を回る本屋の行商がいた。 封建の世を破るエネルギーが農村に蓄積されていく。
江戸時代文政期(1820年代)、どの藩にも、村々を廻って名主・庄屋、僧侶、医者など在郷知識人に本を行…





2日前に失くした財布が、交番に届け出た1時間後に戻ってくる。 日本での特別な体験と、インテリジェンスに満ちた考察。
タイトルを見ればどうしたって椎名誠が40年以上も前に書いた『インドでわしも考えた』を連想する。インド…





聞いたことのあることわざが、ひとつもない。 どの国、民族のことわざも、みごとにユニーク。
36の国・地域・言語で書かれたことわざのなかに「それ聞いたことがある、知ってる」というものがひとつも…