戦争まで 歴史を決めた交渉と日本の失敗





防衛3文書は、戦前の軍部の文書と重なっている。先日、学者の会の講演で著者の加藤先生が紹介しておられました。日本は今国家の在り方の岐路に立っていると思います。それだからこそ読んでほしい1冊です。
北朝鮮のミサイルに加えてウクライナへのロシア軍侵攻が勃発。これに乗ずるように軍事費をGDP費2%にす…

本が好き! 1級
書評数:273 件
得票数:2307 票
年齢の壁の前に、すぐ忘れてしまいそうになる感想を書きとめようと思って書きはじめた書評ですが、献本を受け取ることで自分の本選びの幅もひろげられた様な気がします。皆さんの書評で気になったのものもメモって図書館に行ったり、このサイトに出会ってよかったなと思っています。今後もよろしくお願いします。





防衛3文書は、戦前の軍部の文書と重なっている。先日、学者の会の講演で著者の加藤先生が紹介しておられました。日本は今国家の在り方の岐路に立っていると思います。それだからこそ読んでほしい1冊です。
北朝鮮のミサイルに加えてウクライナへのロシア軍侵攻が勃発。これに乗ずるように軍事費をGDP費2%にす…




イスラム教徒は増え続けている。日本人にはちょっとした違和感があるものの、その理由が理解できる本書、いろんな文化との共存を可能にしたいですね。
何年か前にテレビでラマダン明けの留学生を招く同志社大学でのイベントがニュースになり、筆者の内藤先生も…





戦争は始めたら終わりは見えない。戦場の真実を語る帰還兵たちの赤裸々な告白が胸を打つ1冊です。
ロシアはウクライナに攻め入ってもう1か月が過ぎた。やっと赤十字や国連の姿が見えてきたと思えたのもつか…




コロナ禍での公務員たたきがあり、首長の職員への報酬減額や給付金提出の圧力の報道が続いている。サラリーマンとして評価権を持った上の意向に逆らえない。それは裁判官にもそして今問題になっている検察官にも。
黒川検事長定年延長の問題がずっとくすぶる中で、改めて憲法を読んでみた。第6章の司法には、裁判官が行政…




是枝さんは映像だけではなく、文章もインパクトがありぐんぐん引き付けられます。山内豊徳と言う官僚の人間臭さと抱き続けた福祉への想いが伝わってきました。
国会中継を見ていると官僚という仕事が本当に過酷なものだということがよくわかる。単に答弁を用意するとい…



題名から想像する内容とは少し距離を置いた皇室取材の裏側。報道側から見たお妃選びの過程が興味深い。
本書は新聞、週刊誌等で読む「皇后雅子」の話題とは距離を置く「報道の自由」についての考察に主眼を置く…




筆者は、日本とフィンランド、双方の学校の保護者として教育の違いを体験としてとらえる。現在の日本の教育に欠けているものをいくつかの視点から提言している。
「KY」と言う言葉に代表される日本人を育てているのは学校教育なのか、それとも日本の社会が学校に求め…




「韓国人が批判する韓国」と言う触れ込みで、私の周囲でも随分買って読んでいるひとが多い。本書を冷静な韓国人の考察とするなら、私たちも冷静に何が真実で何をすることが両国の将来の世代に必要なのかを考えたい。
反日種族主義―確かに隣国韓国のチームの日本に対する闘争心は尋常ではないと良く感じていた。でも最近感…





自動車の社会的費用を書かれた宇沢弘文さんの新書を本屋で見つけた。予想以上の方だった。石橋湛山、後藤田正晴ー優良な政治家との接点も見えたが、今、政治に欲しい経済学の巨星であると感じた。
素晴らしい本だった。経済学者のイメージが私の中で大きく変わった。 宇沢先生の唱える「社会的共通資本…



本書の前半を読んでいるときは、食べるものが本当に大丈夫なのだろうかと暗い気持ちで料理を作っていた。読み進めるうちにそれでも持続可能な食を求める人々の努力を無駄にしてはいけないと感じるようになった。
この本の出版は2012年である。米国のジャーナリスト「ポール・ロバーツ」が書いたアメリカ合衆国から…




いろんなところで耳にし、読んでみたいと思っていた本。今の時代にこそ大切にしたい経済を考える視点が詰まっています。
様々な本を読む中で、よく目にしていつかは読もうと思っていた本である。後付けを見ると74年6月20日…




ラウンドアップという名前をよく聞くようになった。この商品を中核に遺伝子組み換えをした種に生物特許をとり世界を侵食しているモンサント。この恐ろしい企業から私達の生活を守るためにどうしたらよいのだろうか。
数日前にYouTubeでIWJが超党派国会議連の断髪式をあげていた。議員の髪を切ってその中に含まれる…





衝撃的なタイトルである。しかし先の国会では同様の法案がいくつも通った。著者は別の場所で「売られる」と言う現在形にした意味を語っている。私達国民一人一人が今、日本の現実に向き合うことが求められている。。
この本を読んで、私も「愛国者」にならなきゃいけないと決意した。武力で国を守る人だけが愛国者ではない…




森友国有地売却を取材し、スクープと思われた記事が放送できなかった。その舞台裏と取材記者の想い。ペンタゴンペイパーズを思い起こすような…しかしどちらかといえば孤軍奮闘な記者の想いですね。
安倍首相の会見はいつも3人ほどの記者の質問でお茶を濁される。そしてその質問をいつもできる一人はNH…





米国施政権下の沖縄で「戦果アギヤー」と呼ばれた盗賊団がいた。精霊送りの日に姿を消したリーダーオンちゃんの行方を求めて、彼につながる3人が生きる沖縄返還までの20年。読み応えのあるサスペンス。
直木賞の受賞会見で作者の真藤氏は、この作品が沖縄を考えるうえでの糸口となって他の本を読み学んでいっ…




3月10日東京大空襲。70年以上経た今も不発弾が見つかる、その劫火の空襲から不思議な力で家族を救った少年の物語。戦後生まれの作家が綴る克明な記録に戦争体験を継承しようとする意志が感じられた。
作品は作家の想像力によってつくられる。そのことを改めて感じさせてくれる作品であった。1960年生まれ…




アーサー王後の時代を舞台にしたファンタジーとだけは言えない、世界を俯瞰するようなピースがちりばめられた作品である。物語の展開もスリルがありワクワクする。
常に記憶に霧がかかっていて、以前のことを思い出せない村。そこに何故だか差別されている老夫婦、いつかす…




世界では当然のように少女たちに、少年たちに摂取されているワクチンが日本ではわずか1%までに落ち込んでいる。そのわけは何なのか、その背景を探る村上医師の労作です。
本書は子宮頸がんワクチンの薬害被害の訴えに対し、研究者の側から疑問を呈し続けている村中医師の初めての…





小西議員が「国民の敵」とののしられたというニュースは暗い時代を思い出させた。実力組織をもつという責任を、シビリアンコントロールという意味をもう一度考えたい。国の外と内からの2人のジャーナリストの提言。
自衛隊の日報問題で稲田氏が辞職してからあと2カ月で1年になろうとしている。強引な国会運営の陰で次々と…





沖縄では昭和天皇に対しての想いと平成天皇に対するそれは全く違うものがあると言われます。平成天皇はその行動と言葉によって日本国民の象徴となった、そのことがよく伝わる力作です。
以前読んだ本の中で、日本で一番の平和勢力は天皇であるということを読んだことがある。政治的発言を許され…