留学

うつうつとした「留学」の3篇。異国で楽しく過ごせる人には共感できないかも
第一章 「ルーアンの夏」 第二章 「留学生」 第三章 「爾も、また」 「留学」をテーマにし…

本が好き! 1級
書評数:441 件
得票数:8387 票
実家の本棚の整理を兼ねて家族の残した本や自分の買ったはずだけど覚えていない本などを読んでいきます。今のところ昭和の本が中心です。平成にたどり着くのはいつのことやら…。

うつうつとした「留学」の3篇。異国で楽しく過ごせる人には共感できないかも
第一章 「ルーアンの夏」 第二章 「留学生」 第三章 「爾も、また」 「留学」をテーマにし…

淡々と史実に沿って描かれているようで、ところどころで作者の想い入れたっぷりのチェーザレ像が浮かび上がる。
過去の歴史家の記述にも歴史家自身の見方が入るし、世間に勝手に流布してしまったイメージで、より残忍に悪…

結婚する人、しない人、離婚する人、死別した人、隣の青年は学生運動家だけどかなり迷惑な存在。
石川達三初読み。もっと有名なのがあるのになぜかこれ。 でも、映画にもなったそうです。主役の有馬 稲…

1974年10月14日から1975年6月30日まで朝日新聞に連載し、ベストセラーだったということ。 あれ、これって小説なの?と、まず戸惑う。
大企業や政治家、警察上層部などの絡む巨悪を暴く痛快で壮大なエンタメ小説…ではありません。 予備…

少年が「よしおくん」だったとは。
舞台に国も時代も感じさせない不思議な絵と物語。 背景は黒がベースで、文字のページも黒に白い文字。 …

O.ヘンリほど日本で読まれていなそうなのは 感想文が書きにくいから...かも。
O.ヘンリの感想文を書くなら、主人公たちに誤解があってもすれ違っても、悲しい想いをしても、ラストは「…

太平洋戦争末期。南の島で飢えと病に苦しむ兵隊たち。撤退も逃亡も食料を探して彷徨ったまま戻れないことも、敵の前に投降することも許されない。各々の罪状を題名にして描かれる理不尽で壮絶な兵隊たちの物語。
実際に裁かれた人たちの事件をベースに、名前や南方の島の名は架空のものを使っています。「聞き書き」とい…

新聞連載のとき読んで、一つずつ知識が増えたらきっと、次が楽しみだっただろうと思う
言葉の意味を、万葉集・古事記・日本書紀などの研究を基礎に各時代に書かれた(詠まれた)ものから その使…

妻のマルスリイヌの気持ちが読み取れないのが残念でもありますが…
主人公ミシェルの友人への独白を書き記したもの、というを形を取った作品。 そういう形式の作品では…

水平社を設立し各地に支部ができていく。けれども理不尽なことはまだまだ多い。
大きな希望は感じられる。宣言はこどもたちにも浸透している。 けれど道はまだ平坦ではないし、先の明か…

うっかり下巻から読んでいたのだった
読み終えるまで気が付かない私も私だけど、この本は「下巻」だったのです。 上下ちゃんと持っているにも…

暗闇があるから光が美しい
文:舟崎克彦(よしひこ)、絵:味戸(あじと)ケイコと表紙にあるのを見て、どちらも聞いたことのあるお名…

戦争の経過が楡家の面々にも重くのしかかってくる下巻。
もともとは大病院の子供として育った兄弟姉妹、そしてさらにその息子や娘。書生や多くのスタッフ。 誰も…

おねえちゃんはつらいよ
もう 泣いちゃいます。 これは、がんばるけなげな幼い子へのエール。 赤ちゃんにおかあさんの手…

いつも上機嫌でハッタリもかまし、豪華な(外見の)大病院を創りあげた楡基一郎と、彼を取り巻き受け継ぐ「家族」の物語。
「金沢甚作」これが楡基一郎の元の名前です。 彼は田舎くさい名前は嫌だと自分で変えてしまいます。これ…

ピンクのかわいいウサギのぬいぐるみ。実は宇宙人でスパイ。
旅行先の商店街の懐かしい感じの本屋さんで、小学生だった娘が選んだ本です。 表紙の色も絵柄もかわいい…

大河ドラマのオープニングの動く浮世絵やコーラージュが楽しい。 当時の庶民にとったら「浮世絵」はきっと同じぐらい、いやそれ以上に楽しい「絵」だったのだろうと思う
ざっと浮世絵版画の発生からを追いながら、各有名な絵師のカラー画像ページもはさんで丁寧に解説されていま…

姉妹それぞれの物語、ジュリエットの『悪徳の栄え』と対をなす妹ジュスティーヌの物語。 牢獄中で書かれた最初のバージョンだとか…
のちに加筆修正した2バージョンが出版されているそうです。 その中で一番過激さが薄い、らしい。 …

皆さんご存じの事件を反対側から見た話?…といっても そもそも詳細をわかっていなかったので。
つい先日、TVで映画の「幕末純情伝」を観ました。 つかこうへい原作で、沖田総司は実は女性だったとい…

すったもんだも「力技」で。
大団円、のような読後感で「よかった、よかった」のような気がしてしまいましたが、これからのこのホテルに…