夢中になる!江戸の数学




「天地明察」を読む前に読んでいて、ちょっと得した気になったこの本。
問題:円周率が3.05より大きいことを証明せよ 作中に登場する問題のうちのひとつです。ちなみに…




「天地明察」を読む前に読んでいて、ちょっと得した気になったこの本。
問題:円周率が3.05より大きいことを証明せよ 作中に登場する問題のうちのひとつです。ちなみに…




一つの短編を読むだけなら強くは感じないはずの不条理が積み重なる毎に、異様なほど少女たちは美しく妖しく生と死の境目を飛び越えてしまう
骨笛はどんな音がするのだろう。 月の光で透き通る、現実と空想と生と死の間にだけ存在できるような、悼…





王子さまは消えてしまいました。私の中に入れ籠になっている、幼い私に小さな痛みを残して。
私は3冊の「星の王子さま」を持っています。 新潮社の「星の王子さま」、宝島社の「新訳 星の王子さま…





どうだ、と褌姿を見せられたような、そんな潔ささえ感じられる、掌編集。
ブラックユーモア、風刺、不条理感。送られてきた暗号文を解いているような、そんな気持ちになる作品もあれ…



読み終えてちょっとひやっとして、大きく息を吸ってー、吐いてー、はい昔の痛い自分を思い出してー、反省してー
kuraraさんの書評での「愛犬のおせち(しかも、自分たちのおせちの三段目)」が何故創造されたのかを…




身近に居る人の飢餓にさえ鈍感なのに、アフリカは遠すぎる。
身近に居る人の飢餓にさえ鈍感なのに、アフリカは遠すぎる。 本を閉じて最初に心に浮かんだ、私の偽…





渦に巻き込まれて異次元に飛びそうなくらいグルングルンになって、拗くれた時空をなんとか解こうとあがけばあがくほど、なんとも背徳的な妄想に接吻されながら首を絞められていく感じ
謎が謎を呼ぶ展開には、もう慣れっこなのだけれど、3章全てを読み終えた後の感覚が、添えられた「あとがき…




好きで好きで大好きで、心の真ん中で光のように抱きしめている大好きなあの人は、いつまでも素敵であって欲しいのよ。
とてもとても好きな人は居ますか? 旦那様ですか?奥様ですか?恋人ですか?それとも誰にもナイショな人…





現実が過酷であればあるほど、きっと夢と物語は美しいのだ。喪失と戦うように。
捻れながら最後には結び合わさる、物語の中の事実と虚構の、なんと残酷で美しいことか。 物語のすべてが…





孤独を抱きしめた人を乗せて、ゴンドラが揺れる。揺りかごのように、人生を乗せて。
ピエタ慈善院は、孤児院であり、救貧院であり、音楽院だったといいます。本書は「ピエタの娘」と呼ばれる「…



沈みゆく船の中で、彼らの人生の旅も終わる。優しい穏やかな音楽の中に、彼らは帰っていく。
タイタニック乗り込んだ、楽団員の物語。 作中の多くは史実を元にしながら、語られる楽団員そのものは完…




毎日を感覚全開で生きる、素晴らしい私たち。
2011年始めの出版なので、それなりに最新脳科学。 といっても、シナプスとか神経伝達物質とか、そう…





毎日いただきます。毎日ごちそうさま。
文庫本になったので、ゲット。念願でした。 季節の食材に関するエッセイと、食材が含まれた俳句や言葉、…




『惜しや不憫』と両人が、浮む涙の玉の緒も、切れてはかなくなりにけり(仮名手本忠臣蔵)
最初に文楽を観たのは小学生の頃、テレビで。「人形劇 三国志」みたいなものなんじゃないかと思って……(…



全ての災厄を背中に背負って闇を跋扈する、怨霊という哀しみ。
現在、自分の中で、微妙に崇徳院ブームなので、手にとった一冊。 私が「怨霊」という概念に出会った…





わたしの影から立ち上がる、12人の女たち。
12番の能の中に顕れる、12人の女たち。あるものは主役(シテ)の妻という脇役(シテヅレ)であり、ある…





さぁ、扉を開いて、見つめて、そして愛して。
私にとってルソーの絵は、少し不思議な絵です。 「ルソーの絵は?」と聞かれれば、頭の中に何枚かの絵の…





悲しみも怒りも苦しみも嘆きも、全て吐き出し尽くしたあとに、命という未来が残ります。
かなしい。 ねぇどうして?と私は問いかけたいのに、誰に問いかけていいのかさえ分からない。 事実と…



昼の熱で首から老いていく、無惨な花の匂い。
異性の美容師さんとは相性があるよなぁ、と感じることがあります。 カットは担当の方が決まっていますが…




ひとつの国の国歌が、国を超え、時を超えて歌われる時。
「国歌」という単語を見て、まず最初に君が代の事が頭に浮かぶのは小学校以来の刷り込みのようなものですが…