書評でつながる読書コミュニティ

猫が登場する怪奇小説は多々ありますが、本書収録の『乗越駅の刑罰』は、私が読んだ範囲では、もっとも恐ろしい作品です。

２００２年に刊行された、筒井康隆の「自選ホラー傑作集」の第一巻です。１０作収録されていて、半数は既読のものでししたが、筒井康隆の世界を堪能することができました。収録作を簡単に紹介…

流転の海第三部。舞台は大阪。伸仁、小学校入学。

著者の半自叙伝的小説です。読む順番が前後して、わたしはすでにラスト二巻を読了していますが、あまり問題はなかったです。それはそれで、本作品も充分楽しめました。 著者がモデルと…

ヤクザを取材するライターが、憧れ続けたピアノ演奏に開眼！52歳にしてABBAの「ダンシング・クイーン」に本気で挑む。

さすがノンフィクション・ライター。 「ずっとピアノが弾きたかった。」 で始まり、 「もしもピアノが弾けたなら、と愚痴るのはもうおしまいにしよう。」 で終わるまで、 …

教授の還暦記念の本です。

佐藤利行教授の還暦記念本です。佐藤先生の周囲の方々が、その論文、随筆を集めて刊行したものです。 こうした書籍だと、執筆者は学術界の方ばかりのことが多いです。本書は珍しく、翻…

クラフト・エヴィング商會では、みなさまのご期待に添うため、日夜魅力的な商品を集めております。この本に収められておりますのは、そのほんの一部でございます。

堪忍袋の緒、舌鼓、左うちわ、相槌、口車、先輩風、地獄耳、一本槍、自分を上げる棚、針千本、思う壺、語り草、鬼に金棒、助け船、無鉄砲、転ばぬ先の杖、金字塔、目から落ちたうろこ、おかん…

水素水もブルーライトも実は疑似科学。巷にあふれる疑似科学に騙されないための科学リテラシー本です。

疑似科学とは 疑似科学とは「科学的な言説を持っているにもかかず、諸条件の評価が全体にわたって低い」、科学以前のものを指します。 ただし、科学と疑似科学境界線はあいまいで、…