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大関堂の厭世書架
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夭折の亡霊たちが語る“死”の物語。
真夜中を過ぎ、車に乗れるようになったばかりのティーンエイジャーの“マイク”は帰路を飛ばし行く。途中、雨も降っていないのにずぶ濡れの少女“キャロルアン”を拾い、送り届けることになった。無事彼女を送り届けたが、車内に残るサンダルを届けるため自宅を訪ねると、彼女はもう死んでいるという事実を告げられた。彼女の母親の言われるまま墓地に赴きサンダルを返すが、そこには無数のサンダルが並んでいた…。古び忘れられた墓地にはティーンエイジャーの亡霊か現れ、彼らの“死”の物語を語り始める。ある者は自らの嘘で死に、またある者は理不尽な運命で、奇術、魔術で…。

随分とオーソドックスなホラーだ。YA小説でもこんなに懐古的な小説は中々ないんじゃないかと思う。古典の踏襲とかそういうんじゃなくて、郷愁とかそういう懐かしさ。児童文学の古巣へ戻った気がして何だか懐かしい。

懐古的と言えばこの小説、サルの手やポーのオマージュがあったりしてホラーが好きな人とか、読んだことある人なら小ネタを楽しめるかもせれない。また、死を語っているため人物の年代の制約がない。当時の世相が反映されていたりとしっかり時代背景をさらっているため特有のノスタルジー感が味わえる。

最後に言っておくが著者は主にYA小説を書いてきたYA作家だ。本作もYAと明言されている訳ではないが、分量的にも難易度的にもYAのカテゴリーに分類できると思われる。読み応えや格式高い文学をご所望の方にはおすすめできない。あくまで雰囲気を楽しむ小説。
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大関堂の厭世書架
大関堂の厭世書架 さん本が好き!2級(書評数:9 件)

sfと海外文学をよく読みます。
一応地方の進学校の高1なので忙しめです。

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