「くまモンあのね」に投稿されたお便りを手掛かりに、くまモンが現地を訪れる。
ちょっと見ただけでは、ゆるキャラが綴る観光ガイドブック風です。
でも、そこに綴られていたのは、熊本に生きる人々の想いでした。
くまモンと地元の皆さんとの写真の側には、そっと添えられるように小さな震災当時の写真が掲載されていました。
みなさんのお便りを読んで、震災は私が想像していたよりもはるかに深い爪痕を残していることを知りました。
それは、物理的な破壊だけでなく、人々の営みの中にも癒しがたい傷跡を残していました。
でも、どのページも熊本の皆さんの笑顔が溢れています。
その笑顔にたどり着くまでには、言葉では言い表せないようなご苦労があったと思います。
けれども、ここに登場する皆さんは誰も俯いてなんかいませんでした。
そんな皆さんのもとを訪ね、一人一人とハグを交わすくまモンの姿に、思わず胸が一杯になりました。
傍観するのでもなく、励ますのでもなく、そっと寄り添うこと。
今必要なのは、寄り添いながら共に歩むことなのだと、くまモンは教えてくれました。
私の大切な友人が、熊本市内で暮らしています。
体は遠く離れているけれど、心だけは彼女に寄り添って、これからもともに歩きたいと思いました。
もちろん、くまモンの写真集としてもすごく魅力的な一冊です。
写真を見ていると、くまモンが今にも動き出しそうな気がします。
それに、なんといっても熊本の風景が本当に綺麗なんです。
この写真を撮影した人は、熊本とくまモンを心から愛している人だと感じました。
復興はまだ始まったばかり。
自分なりの形で、これからも熊本の皆さんに寄り添って行きたいです。
この本、単なる「ゆるキャラ本」だと思って読んだら泣いちゃいますよ☆
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