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献本書評
ホメロス
レビュアー:
遠回りして本質を見る、それを体現
第0章、彼の生い立ちがとても好きだ。

割愛しながら書くと、BOXERという名前はもともとボクサーになろうと思っていたからであり、筋トレにのめり込む日々を経て、従順と小さな反抗の学生時代の中でボクシングの道を目指すようになる。しかし大学1年生のときに挫折。大学入学から気になっていたダンスの道に進み、のめり込むようになる。

本書は、筆者BOXERの自伝である。
自伝だが、
「ただ、いい踊りがしたい」というこのタイトルは、86ページに出てくる本人の願いのようなものだ。
BOXER曰く、いい踊りとは、踊り終えたあと自分自身が心から満たされているかがカギだという。

踊りをBOXERさんが極めるまでの紆余曲折がまとめられているほか、その中で感じた様々なことを、読者へのエールとして伝えようとしているのが本書だ。
お世話になった人の恩返しの一歩、とおっしゃっているのだが、これから未来ある若者が夢を諦めるも叶えようとするも、どちらにとっても胸に刺さることが多いだろう。

たくさん書かれている彼の金言の中から一つだけ、わたしが気になったものを引用する。

踊りたい、でも踊りづらい、でも踊りたい。
その葛藤のなかにこそ新しい何かが生まれる可能性が広がっているのだ。
(p107)

やりやすいかどうかで自ら可能性を狭める結果にしていないかどうか?
いま世の中は効率の時代。AIも悪いとは言わないが、努力の仕方、遠回りの仕方をわかっていないと、物事の本質は見えてこないような世の中だとわたしは思う。
そんな世の中に対しての、BOXERさんから読者への問いでもあり、BOXERさん自らに常に問いかけてダンスや仕事に打ち込む姿勢が見える、素敵な一冊だった。
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ホメロス
ホメロス さん本が好き!1級(書評数:430 件)

山形県内某書店で働いています。
西村京太郎やや多め。乱読。小説・評論・ビジネスなど。最近読んだ本だけでなく、過去の再読→書評として残しておく作業もはじめています。
画像は調整中(とりあえず芋煮の画像)。

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