幸福人フー 僕の妻は「しあわせ」のお手本 (単行本)
躁鬱病に苦しんできた著者。病と折り合いをつけつつ、クリエイターとして活躍できた陰には、妻フーちゃんの存在が。そのフーちゃんについての「研究書」です。
躁鬱病の著者が公表する行動パターンには、私自身のことかと思うような内容が多々あって、まずそこにびっく…
本が好き! 1級
書評数:661 件
得票数:8811 票
主に小説、そして、クラシック音楽関連本を濫読している女性です。
ときどき新書、近現代史関連本にも食指を伸ばしております。(2017年8月に登録)
躁鬱病に苦しんできた著者。病と折り合いをつけつつ、クリエイターとして活躍できた陰には、妻フーちゃんの存在が。そのフーちゃんについての「研究書」です。
躁鬱病の著者が公表する行動パターンには、私自身のことかと思うような内容が多々あって、まずそこにびっく…
『ゼロからの『資本論』』を読んだら、地球の問題を解決するために具体的にどう行動すべきかはこの本に書いたとあったので、手にとりました。情報満載です。
非常に印象に残った箇所を抜き書きします。 共同体は、単に「未開」で「無知」だったから、生産…
タイトルは比喩かと思ったら、リアルな職業そのもの。しかも担い手は今どきの青年。彼の成長と、浮世離れした仕事をめぐる謎解きの一冊です。
出だしは、事件、推理小説の匂い,芬々。 主人公の直井玲斗が、解雇された元職場に盗みに入り、逮捕され…
結珠(ゆず)と果遠(かのん)の友情物語……と思って読んでいたら、終盤になるほどに「友情」の枠では捉えられない関係に?
「私」の視点で経年的に語られていく、という小説ですが、 「私」が「結珠(ゆず)」と「果遠(かのん)…
先が気になって一気読みはしましたけれど、設定がどんどん荒唐無稽になっていって、読後感はよろしくありませんでした。
小説のテクニック解説本( 『あじわう文学レッスン』 )に、小説冒頭の効果が高い作品の例として挙げられ…
文学を読み解く「鍵」が手に入るかも?……と期待感を持って手に取ったのですが。。。
近所の図書館の「展示」コーナー(題して「はじめてみよう!」……新年度を祝して、といったところ?)で見…
「こんな人ではない!」…描かれる親の姿に違和感を覚え、真実を求めて立ち上がる若者。題名は、立ち上がった二人を示します。
522ページに及ぶ分厚い本を一気読みしてしまいました。 東野圭吾の「読ませる力」、さすがです。 …
『犬がいた季節』。このタイトルの設定を存分に生かして、甘酸っぱい高校時代の短編を6編収録。最終話で、長編小説としても読めることに気づき、ウルっとくる。やるな、伊吹有喜。
伊吹有喜の本は、 『四十九日のレシピ』 、 『風待ちの人』 、 『ミッドナイト・バス』 、 『カ…
犯人と思しき男は既に警察署に拘束済みという状況で、東京都内で時限爆弾が次々と爆発。次の爆発の場所は?時間は?そして、動機は?男と警察の知恵比べ、そして現場の混乱と奔走が描かれます。
自動販売機損壊と軽微な殴打事件を理由に、とぼけた中年男「スズキタゴサク」が連行されたところから、事件…
危機に立つ人間関係を切り取った短編6篇。主人公の独白、第三者視点の物語、文通記録など、その手法、構成、内容の多様さが見事。
短編6篇を順にならべると、次のようになります。 ネオンテトラ ファッション誌のモデル美和…
日本、どうしちゃったんだ!という焦燥感と諦観を日々感じる今、「日本軍と現代日本に共通する23の組織的ジレンマ」、まさに、です。政治が「日本軍」化していると感じるのは私だけ?
序章 日本は「最大の失敗」から本当に学んだのか? 第1章 なぜ「戦略」があいまいなのか ①…
鉄は熱いうちに打て!若い人々に「自らが国民の希望の星だとの自覚」を持ち、理系文系関係なく「歴史、とくに近現代史」を勉強してほしい。筆者の前書きの言葉です。本編を読んでその意図に共感しました。
優秀なる若い学生(栄光学園の中1~高2の歴史研究部メンバー)を対象とした集中講義を基にして書かれた本…
わくわくとページを繰るスピードアップ。その意味では上出来の本。でも、相変わらず読後感がよくない。
読んでいる最中は楽しかったんです。 「えっ?それで、どうなるの?」 「真相は何?」 って、気に…
近代民主主義を理論的に完成させた人、ルソー。ところが!日本において、ルソーを語ることはタブーなのです。なぜ?その理由を知りたい人は本書を読んでください。衝撃的です。
著者は1978年生まれ、北海道教育大学旭川校の准教授。 2018年から正式な教科となった「道徳」に…
日本の政策の迷走ぶりに、日本人の読解力の現状に、唖然とします。こういう科学的な検証ができる人材こそ必要!と切に思います。
「人口知能はこんなに進んでるぞ!」と煽る本では、まったくありません。 AI (人口知能 Ar…
本論に至る前の前書き、西洋vs日本、東アジア、なんて箇所のほうに共感してしまいました。寄る年波のせいでしょうか。
予約待ちすること3か月。やっと順番が回ってきました。 が、時期的に私の方の余裕がなく、熟読はできず…
高校卒業式。生い立ちの複雑な優子に「あなたみたいに親にたくさんの愛情を注がれている人はなかなかいない」と書いた高校担任教師。著者・瀬尾まいこ自身の息遣いを感じます。
主人公は優子。 小説冒頭は、 人生の一大事を控えた 優子ちゃん のために この八年で、驚異的に増…
「日本国勢図会」(第一生命保険の創立者・矢野恒太が1927年に初版発刊)のジュニア版。小学校高学年向けロングセラーとのことですが、なかなか高度な内容までカバーしています。
例えば、索引に挙げられている語句には次のようなものが。 メルコスール これは、おもな国際経済組…
好きなことならブレーキ踏まずにアクセルを踏め!とけしかける本。ブレーキを踏んでしまう発想は、これからの世に通じないぞ!と。タイトル以上のメッセージが込められています。
誰もが知るホリエモンの著書、初めて読みました。 大騒ぎとなった頃のメディアの扱いからは 「額に汗…
千住博(日本画家)、千住明(作曲家)、千住真理子(ヴァイオリニスト)。三兄妹を全員、一流の芸術家に育て上げた母親による手記。見事な内容ながら、読者としては劣等感に苛まれもします。正直言うと。
言わずとしれた芸術家・千住三兄弟(妹)のお母様が書かれた本です。 「教育白書」とありますが、決して…