言語化するための小説思考




小説の書き方開陳!「桃太郎」の冒頭書き換え比較(2.小説の「勝利条件」)など、どんどん具体例が出てきて、あれこれ腑に落ちます。爽快!
直木賞受賞作 『地図と拳』 の著者が、自らが執筆するにあたっての「小説法」を開陳する本です。 …

本が好き! 1級
書評数:684 件
得票数:9100 票
主に小説、そして、クラシック音楽関連本を濫読している女性です。
ときどき新書、近現代史関連本にも食指を伸ばしております。(2017年8月に登録)




小説の書き方開陳!「桃太郎」の冒頭書き換え比較(2.小説の「勝利条件」)など、どんどん具体例が出てきて、あれこれ腑に落ちます。爽快!
直木賞受賞作 『地図と拳』 の著者が、自らが執筆するにあたっての「小説法」を開陳する本です。 …





壮大なる大河小説、ついに結末へ。熊吾の葬儀までが描かれます。心に響くラストシーンまで、一気読みでした。
冒頭シーンは、伸仁の大学入学資金を熊吾が調達する場面。 おおお、ついに大学生に! 新設された追…




大金横領に遭い大ピンチに陥るも、関西中古車業連合会構想を復活させ、大阪中古車センターをオープンさせた熊吾。60代後半にしてバイタリティー健在です。でも、家族関係で大ピンチに。
昭和38年。 「南ベトナム政権の宗教弾圧に抗議して僧侶が焼身自殺」という新聞記事からの幕開けです。…




昭和36年11月から37年、伸仁は15歳かな。中古車販売業の社長として順調に業績を伸ばしてきた熊吾だったのに、ああああ、なんだかデジャヴな展開が。。。
年が明けたら昭和37年、東京オリンピックまであと2年、「中古車のハゴロモ」開業1年3ヶ月。 そおれ…



殺人事件の真相、タイトルからある程度予想がついてしまうかも。
警察の仲間から一目置かれている、警視庁の巡査部長・五代が主人公。 『白鳥とコウモリ』と同じとのこと…





とびきり弱々しかった伸仁も中学生となり、体力も内面もどんどん充実。熊吾のビジネスも順調ですが、期限つき被雇用者という身分。安穏とはできません。
熊吾と伸仁。 この本のテーマである「親子関係」は、この二人に留まらず、あちこちで焦点化されます。 …





富山から大阪に戻り、叔母タネの住む「貧乏の巣窟」蘭月ビルで、したたかに生きる伸仁。
時は昭和32年半ばになっています。 伸仁、10歳になったばかり。 松坂熊吾と房江は、大阪居住…




宮本輝の自伝的小説『流転の海』第4部。熊吾は雪国富山への移住&出直しを目論むも、結局、伸仁と房江を富山に残し、自身は大阪に戻ることに。「裏目に出る」行動を悔やむ熊吾の姿が多々描かれます。
タイトル「天の夜曲」を見て、「夜曲って、ノクターン?ピアノ曲?」と思った私ですが、違いました。ノクタ…





『流転の海』第3巻。舞台は再び大阪へ。熊吾は次々に新事業に手を出し、小学生の伸仁は中之島の危ない大人社会を泳ぎ回ります。
戦後8年。スターリンの死の新聞記事から幕を開ける巻です。 中国残留邦人の帰国にあたっては、中国…





『流転の海』第2巻。舞台は四国へ。地元の親方とも言える熊吾、自然の中の伸仁、美人と喧伝される妻房江が描かれます。新登場の2名(やくざ伊佐男、網元の久十)が話を動かします。
南宇和の住民の中で、熊吾が見込んだ人々は「土性っ骨のありそうな連中」として描かれます。 「土性骨(…




宮本輝自身の父子関係を描く渾身の大河小説!と聞いて、全9巻のうちの最初の1冊を手に取りました。豪放磊落そのものの「熊吾」、あれ?この彼が主人公?キツネにつままれたみたい。
宮本輝のエッセイなどをちょっと読んでみた記憶からは、彼の父はあれこれと事業に手を出しては失敗して、し…




自分なんていなくてもいい、と思い詰めた「小さい”つ”」が家出をしてしまうお話。そして、著者も挿絵画家もドイツ人。
なるほど。 著者は1967年生まれ。 20歳で来日し、上智大学の比較文学部比較文学科を卒業したの…




宮本輝にハマって借り出してみたら、著者の実の「父」に関連する作品集でした。で、本作の元となった「流転の海」は全9巻の超大作とのこと。うわあ。
「優駿」関連の短編が入っている?という理由で借り出した本。 実は、長編(文庫本全9巻!)の大作「流…





1頭の素晴らしい競走馬「オラシオン」をめぐる大河ドラマ。馬に人生の希望を託す人々の熱い吐息が伝わります。
上巻を読み終えた時点では、今後の主役はオラシオンを乗りこなすジョッキー、奈良だな! な~んて勝手に…





競走馬を誕生させ、育て、走らせるまでのドラマに、そして、関係者(ファーム経営者、馬主、調教師、騎手)の抱える心の闇に、ただ圧倒されます。
いやあ、宮本輝、すごいなあ。。。。 上巻を読み終えた時点での、シンプルな感想です。 ひょんな…




テレビ番組コメンテーターとして著者の姿を目にしたのがきっかけで、手にとった本。日本社会が「読書」に期待した役割の変遷、興味深い考察でした。
「新書大賞」という賞があるのですね。今年の受賞作とか。 雑にまとめてしまえば、高度経済成長期の長…




4歳違いの友人同士だったのに、時代の波、周囲の権力争いに巻き込まれて対立した二人。時代の寵児から一転、借金まみれで没したドビュッシーに、電気もガスも水道もない家で無一文で死したサティ。嗚呼。
「周知のように」と前置きして、私ごときには馴染みのない人名や出来事が縷々と綴られ、「すみません。わた…





ある特別な事情から別れた若い夫婦が10年後に偶然再会。それを機に始まった長々しい往復書簡で構成された小説です。引き込まれます。
考えてみれば、往復書簡という連絡手段自体、もう今の世では考えられませんね。 この本の初版が刊行され…





80代を迎えて、活躍の場をかえって広げているのでは?まさにレジェンドのアルゲリッチ。刊行時の14年前に読んだ感想をそのまま載せます。
帯の文言を抜き書きします。 家族のルーツ、神童時代、グルダとの出会い、 輝かしいデビュー、初…




英国ダガー賞受賞作。物語中盤での「大どんでん返し」に度肝を抜かれました。小説の最後ではなく、まん中でこんなにビックリしたのは初めてかも。
どんな経緯でこの本を図書館に予約したのか、すっかり忘れ果てていた私。図書館ホームページの「内容紹介」…