オカルト探偵サイモン・アーク!
なるほど、彼の存在そのものは確かにオカルトのようだ。
ただ、短編集の形で次々と解決される事件たちは
ごく普通の事件で、
理詰めのトリックの謎を解く、
というよりも
サイモンの観察眼による状況証拠によるところが大きい。
まるでサイモンがホームズで
語り手がワトソン君のようだ、と感じました。
事件の発端がオカルト的要素を持ってないと
サイモンは動き出さないのだが、
―――何しろ彼は何千年も悪魔を探して求めているらしい。
個人的には折角なんだから
ちょっと不思議、理論的には不完全、みたいな部分を残して
エンディングに余韻を残して欲しかったかなぁ。
私が1番先が読めずにおもしろかったのは
3話目の「悪魔がやってくる時間」でした。
狂気が要素になるので先が読みにくいです。
シリーズの他の本を読んでないのでわかりませんが
今回のⅣは語り手の歳のとり方を見る限り
数十年の歳月が経っているようです。
2話目の「黄泉の国の判事たち」で
若くして出版社の上級編集者だった「わたし」は
最終話では既に第一線を退き顧問になっています。
電報を使う時代からインターネットを使う時代へ・・・
でも、サイモン・アークは変わらない、ようだ。
著者がもうお亡くなりになっているので
私としてはサイモンが本当は何者なのか明かされるのか、気になるところです。
どうしても、興味が事件の謎解きより
サイモン自身が何者か?の解明に向いてしまう!
それとも彼は永遠に探し続けるのだろうか。
語り手である「わたし」がいなくなっても。。。
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