過去に映画化もされている本作。後に2作続くファンタジー大作です。
今年の2月から、”ダークマテリアルズ”という題でドラマ化もされたそうで、個人的に注目している作品です。
舞台は、人ごとにダイモンという守護精霊がついている世界。
ある日、ライラの周りで子どもが連れ去られる事件が起きます。
北極で子どもたちが実験に使われていると聞いた彼女は、使える者が限られる真理を見抜く道具”黄金の羅針盤”を持って北極へ旅立つことに…。
本作の主人公、ライラは両親を亡くした13歳の少女ですが、なかなかやり手です。
男の子とも物怖じせず戦い、大人とも嘘を交えた対等な駆け引きをこなしてしまいます。
児童文学の主人公としてはなかなか異色で、王道ファンタジーを読み慣れている方はちょっとびっくりするかもしれません。でも、読み進めていくうちに彼女の良さも分かってくるのではないでしょうか。
船上生活者のジプシャン、鎧と共に生きるよろいグマなど独自の文化を持った民族が出てくるのもこの物語の魅力だと思います。世界観のスケールが大きく、昔読んで未だに印象に残っている作品です。
冒頭はライラの説明パートなのであまり動きはありませんが、文庫版(上)の終盤からが旅の本番です。
絶版になったのか新品を見ることがなくなり残念ですが、図書館などで見かけたらぜひお勧めしたいです!
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