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田舎小説として田舎の日常と人々、閉塞感が描かれる。 次第に増えていく死者。

屍鬼〈1〉
あまり小説が読めない中、二十年ぶりのくらいの大長編チャレンジ。
(岩波文庫『西遊記』『千一夜物語マルドリュス版』中断中)
厚めの文庫五巻本。薄い文庫だと全十巻くらいあるんじゃないのか?

二章くらい使って舞台となる「村」と主要登場人物たちが描かれる。
不審な出来事などは起きるものの、はっきり物語が動き始めるのは、二百頁あたりから。

スティーブン・キング『呪われた町』の日本版の誉たかき本書。
土葬の風習が残り、偶然迷い込むことも考えづらい「村」厳密には合併により町となってるのだが、甚だしく取り残された「村」が舞台。
陸の孤島。
ど田舎が舞台なのに方言がないようなのがちょっとばっかし奇妙なのだが、セイラムズ・ロットの住人も訛りを描いたりはしてなかったんで、それはエンタメとして読みやすさを優先したんだろう。
しかしよそ者と「村」の人の違いを明瞭に描くのには、方言の描き分けがあったほうが良かったのでは。

物語は携帯(スマホですらない)のない時代らしく、電話といえば固定電話のよう。

話は逸れるが、各種配信サービスで、日本発のコンテンツも多数できているが、アニメも含め、日本のテレビの延長線上のようなものがほとんどで、残念でならない。
本書を重厚な映像緻密な脚本で映像化できたら、見た目の過激さを面白がるような薄っぺらい動きと一線を劃せるのではないだろうか。
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  • 掲載日:2023/07/27
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