映画化された『ラプラスの魔女』の前日譚ということなので
『魔力の胎動』を読んで見ました。
『ラプラスの魔女』と比べるとサイエンスフィクションぽさ
(魔術的に想えるもの)が少なく、物理学で解決できるような
現象ばかりなので本書の方が『ラプラスの魔女』よりも
頭で考えるのに向いています。
その点、ガリレオシリーズに近い作品です。
主人公の羽原円華は『ラプラスの魔女』の時の様な
一般人には不可思議と思えるような現象を
魅せない代わりにスポーツで他の人が行う
動作などを環境から紐解くようなことをするので
お目付け役やボディーガードの締め付けは
あまりなく、自由気ままに行動しています。
小説としては『魔力の胎動』の羽原円華のほうが
面白味があります。しかし、やり過ぎると世間から
注目されてしまうので、あくまでも裏方でサポートを
行うスタンスも好感が持てます。
後半登場する青江の行動は、温泉地での
殺害事件の1つ前に起こったことから
始まりますが、『ラプラスの魔女』への事件に
関わっていく、青江の心境もちょっとだけ
垣間見れて面白いですね。
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