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寂しい夜に灯るあかり。そんなあかりのような「キッチン常夜灯」に訪れてみたい。

  • レビュアー: さん
  • 本が好き!1級
キッチン常夜灯
チェーン系レストランの店長をしている”みもざ”。
うまく回らないシフト。
そしてお客のクレーム(当然のものも、理不尽なものも)。
働かない同僚正社員。
店長である自分がなんとかしないと。
そう思いつつ働いているが「なぜ、私だけ?」という思いもよぎる。
女性が活躍する職場を!の本社からの号令の元で、とても無理と思う店長に”させられた”という気持ちもある。
明日のことを考えると寝付けない…眠れないから心も身体も休まらない。

あぁ、なんだか、気持ちが分かりすぎて胃が痛くなる。

そんなみもざに追い打ちを掛けるように、上の階からの失火。
着の身着のままで放り出されたみもざは、それでも会社の元寮に住めることになった。

そして、元寮の管理人に教えられた「キッチン常夜灯」を訪れることになる。

心からくつろいで、きちんと作られた、手が入った料理をいただく。
「そんなこと。」と思われるかもしれないけれど、それがどんなに心も身体も休めてくれることか。

コンビニやチェーン展開している店で食べる、均一で過不足無くリーズナブルな価格の料理とは何かが違うのだ。

そんな料理をサーブしてくれる常夜灯のシェフも、ホールの店員も、この店に至るまでには紆余曲折があったようだ。

「どうせ私なんか」と自分を否定していたみもざが、この常夜灯で料理を食べて、少しずつ人と関わっていき、前向きな明日への気持ちを持って行く。

第一話  眠れぬ夜のジャガイモグラタン
第二話  明日のためのコンソメスープ
第三話  ご褒美の仔羊料理
第四話  師弟の絆 バスク風パテ
第五話  長い夜の末に クレームカラメル

美味しそうな描写で、どれも食べてみたくなってしまう。
そして主人公と共に食べた気分になって、少しずつ自分の気持ちも前向きになったような気がした。
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  • 掲載日:2025/11/19
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